●ディスプレイ技術と照明技術の違いについて

有機ELの展開としてディスプレイ分野と照明分野がある。この2つの分野の技術的な違いについては次のことがあげられる。

○ディスプレイ分野では、赤、緑、青の3色の発光素子を精密に作りこむ
 技術が必要。
○ディスプレイ分野では、画像や動画を表示するための高度な制御装置が
 必要。
○照明分野では、ディスプレイに比べ極めて
明るい光が求められ、さらに、
 
大面積を均一に光らせる技術が必要。
○照明分野では、一般の消耗品としての低価格化と、量産化が重要。

  
有機ELとは
  外形 特徴 用途 動向


フィラメントを加熱することで発光する

○温かみのある光を発する
○高輝度(まぶしい)
○発熱する
○蛍光灯に比べ安価
○エジソンが発明(不朽の技術)

○室内全体を照らすことには向かない
家庭用照明
インテリア照明
各種用途に使用


管に塗られた蛍光物質に電子がぶつかることで発光する

○白色の冷さを感じる光を発する
○室内全体を照らすことに向く
○明るい
○照明の主流
○装置が大型
家庭用照明
事務用照明


電極に挟まれた無機材料が、電気を通すことで励起状態になり、光を発する

○高輝度(まぶしい)
○長寿命
○指向性の強い光
○点光源
○小型であり高価
家庭用照明
自動車用ライト
特殊光源
信号機



基板に形成された電極で挟まれた有機材料が電気を通すことによって励起され発光する

○面発光
○非常に薄い(曲がる照明も作れる)
○明るさの調整が可能
○構造が簡単
○発光色が多彩(発光材料が無限)
○発光効率、寿命が急速に向上中
○水銀ゼロで環境にやさしい
○まだ実用化されていない

家庭用照明
事務用照明
特殊光源
フレキシブル照明

次世代ディスプレイの最有力候補として注目される最先端技術です。

ELとは、エレクトロ・ルミネセンス(電界発光)のこと。
有機ELディスプレイは、電気を流すと光る性質をもった有機物質(発光体)を使ったディスプレイ。
ガラス基板上に形成したITOと呼ばれる透明電極に非常に薄く有機物質を蒸着または印刷し、さらに電極で挟むことにより製造します。
他のディスプレイに比べ自発光型で見やすく、省電力、応答速度が高速であるという点で特に優れています。
基板をプラスチックなどの曲げられる材料に変更すればフレキシブルディスプレイも作製できます。

日本の大手企業が研究開発に取り組み、2004年に初めて小型の動画対応のフルカラーディスプレイが製品化されました。近い将来、スクリーンタイプの壁掛けテレビや、超薄型の携帯電話など、生活の一部として有機ELディスプレイが使用されることになると期待されます。


さらに、次世代照明としても注目されています。

白熱球、蛍光管、最近はLEDが、照明として使用されています。有機ELは、白熱球、蛍光管と異なり、非常に薄くコンパクトで、また、LEDと異なり、面発光であるため広範囲を照らします。
まだ、実用化されていない有機EL照明は、次世代の光源として期待されています。

山形有機エレクトロニクスバレー構想では、有機発光パネルの供給を通し、照明及びパネル応用製品分野における企業の参加を目的の一つとしてあげています。

照明の比較
 その他、HIDランプ(水銀灯、高圧ナトリウムランプ、メタルハライド灯)などが、照明として使われています。 
↑有機発光パネル